生と死に関する講座に参加して〜自死者の名誉・尊厳回復 宣言
生と死に関する講座に参加して〜自死者の名誉・尊厳回復 宣言
先日、生と死を考える会が開催している講座に参加しました。
その中で共感したことがあり、もっと広まったらいいと思った内容があり、
そのことを書きます。
※この記事を書くことは事前に生と死を考える会に了承をもらっています。
以下は生と死を考える会のホームページのURLです。
参加した経緯
内容に入る前に私がこの講座に参加した経緯を簡単に紹介させていただきます。
姉を自死で亡くし、行き場のない複雑な感情を持ちながら過ごす中で、
この悲しみと自分は共に生きていくしかないのだなと思うようになった頃に、
自分にできることは何かないのかと考えるようになりました。
そして色々と自死遺族に関して調べる中でこの会のホームページに行き着くようになり、
講座に参加するに至りました。
自分自身が生死に関して向き合いたいという思いもあり、続けて参加しています。
参加した講座
教養講座:生と死の現在とその奥行き
第2回 2018年10月 1日(月)
【人は何故、自ら命を絶つのか(自死遺族支援の観点から)】
講師:藤井忠幸 氏
(講座のページより引用)
この話の中で、特に共感し、またもっと広まったらいいと感じた内容がありました。
それが
「自死者の名誉・尊厳回復 宣言」
です。
一部はTwitterでツイートをしましたが、
昨日は生死に関する講座に参加してきました
— カモミール (@chamomile_pis) 2018年10月2日
人は何故、自ら命を絶つのかというテーマでした
その中で「自死者の名誉・尊厳回復 宣言」というのにとても共感しました
一部ではありますが、シェアさせていただきます
◎人間の評価は、最後の死に方が全てではなく、それまでその人が歩んできた、在りし日の「いのち」のあり様全てが、最も大事なことと考えます。
— カモミール (@chamomile_pis) 2018年10月2日
◎わたくしたちは、自死者の人格をいたずらに批判、中傷、攻撃するような社会的風潮やいわれなき偏見・差別に反対します。
— カモミール (@chamomile_pis) 2018年10月2日
◎わたくしたちは、自死者の思いに寄り添い、祈り、かれらの生きた日々を心に刻み続け、彼らと共に生きていきます。
— カモミール (@chamomile_pis) 2018年10月2日
全文ではないので、ここでは全文を載せます。
【自死者の名誉・尊厳回復 宣言】
【自死者の名誉・尊厳回復 宣言】
わたくしたちは、おのずから亡くなった人たちの人格の尊厳と名誉を守るために、
「自殺」という言葉ではなく、「自死」という言葉を用います。
また、自死者たちは抱えていた問題や背景、性格等はそれぞれ異なりますので、
すべての自死者に等しくつぎのような要件が該当するとは言い切れないとは思いますが、
わたくしたちは自死者たちにはつぎのような方々が多いことを評価し、以下のように宣言します。
◎わたくしたちは、自死者はいのちを大切にしなかったわけではなく、
それぞれのかかえる問題でやむにやまれず、
みずからの命を絶たざるを得ない状況に追い込まれたのだと考えます。
◎わたくしたちは、自死者は繊細、純粋、誠実、心やさしく、
死ぬまで精一杯努力し、まじめに生きてきた人たちであると思います。
◎たとえ病気に陥り病人になったとしても、その人の人格は変わりません。
最後の最後まで人格のあることを尊重します。
◎また人間の評価は、最後の死に方がすべてではなく、それまでその人が歩んできた、
在りし日の「いのち」のあり様全てが、最も大事なことと考えます。
◎わたくしたちは、自死者の人格をいたずらに批判、中傷、攻撃するような
社会的風潮やいわれなき偏見・差別に反対します。
◎しかし、わたくしたちは自死をいたずらに推奨し、美化することは決していたしません。
◎わたくしたちは、自死者の思いに寄り添い、祈り、
かれらの生きた日々を心に刻み続け、彼らと共に生きていきます。
【NPO法人グリーフケア・サポートプラザ 自死及び自死者、自死遺族への偏見差別の是正をめざすプロジェクトチーム】
【自死遺族ケア団体全国ネット】
私が感じたこと
以下は、私がこの内容を聞いて感じたことです。
自死に関してメディアで報道され、深刻な問題として認知され、
それぞれが生死を考えることは大事です。
自死に対する考えもそれぞれあると思うし、それぞれが持論を持つというのは、
「生死」を考えたということだと思います。
でも、それはその人の死生観であって、
それを勝手に自死で亡くなった方へ当てはめたり、
亡くなった方、遺族への配慮なき発言はしてはいけないです。
言葉の影響力が大きい人ならそれはなおさらです。
自分の考えがどうこうの前に自死した方の思いに寄り添うべきではないでしょうか。
この宣言の内容を載せたのは、
自死で亡くなった方の人生が心無い一言で傷つけられることがないようになってほしいからです。
共感できない部分も人によってはあるかもしれません。
共感はできなくても、理解はしてほしいです。
さいごに
この宣言を載せることを許可してくださり、
ありがとうございました。
また、この宣言の内容に関して質問などがある場合は、
このブログのコメントでは、私の考えはのべることはできても私は会の会員でないのと、
宣言の作成者ではないため質問の回答はできないので、
生と死を考える会のホームページにある問い合わせフォームよりお問い合わせください。
問い合わせフォームは以下になります。
このブログのコメントには自由に感想を書いていただいて構いませんが、
私の承認がないと公開はされないことをご了承ください。